ひなた野乃子のブログ

その日その日のつれづれ日記です。竹奈祥、竹本祥子で詩を書いています。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

砂に消えてゆく (継ぐより)

砂時計の砂が 細い道を通って するすると落ちる さらさらと砂の山ができていき 時間が来ると 止まる 砂の上に私は居る ぺたんとへたり込んで居る ガラス張りの小さな世界に 閉じ込められ 私は居る 胸の高鳴りの高かった頃に比べると ずいぶん あなたを見慣れ…

継ぐ (継ぐより)

継ぐ 竹本祥子 千本の木と向き合うと 知らされる 世上の広さ ひろい ひろーい よみ方も歩き方も わからない 羅針盤よ この手に 人の心に向き合いたくない 向き合うと ブラックホールに堕ちてゆく 川面に立ち 風にあたり 消臭剤と芳香剤でオノレをごまかし 掃…