ひなた野乃子のブログ

その日その日のつれづれ日記です。竹本祥子、祥で詩を書いています。

2021-05-29から1日間の記事一覧

光へ (あかしより)

光 光へ 竹本祥子 太陽の白い光に 立ち尽くした 光の子は 救いの忘却に 振り向くこともなく 幾度も 忘却を繰り返す 捨てて来た 腐食したものは 跡形もなくなる 土に吸収された腐食したものの わずかな糸口から 双葉が芽吹き あの太陽の白い光は 表情を変えて…

無味無臭 (あかしより)

無味無臭 無味無臭 竹本祥子 もう無味無臭 紙一枚の 切れ味で あなたを突き刺して ここぞとばかりに 復讐完了 大の劣等生が 唯一 優等生気分になれるのは 愛の濃度を 確認したとき ただ それだけ 完了だもの