光へ
竹本祥子
太陽の白い光に
立ち尽くした
光の子は
救いの忘却に
振り向くこともなく
幾度も
忘却を繰り返す
捨てて来た
腐食したものは
跡形もなくなる
土に吸収された腐食したものの
わずかな糸口から
双葉が芽吹き
あの太陽の白い光は
表情を変えて
今度は優しく
そこらあたりの緑を
照らしてゆく
人々は光の子に
期待することを
ゆるされてゆく
光へ
竹本祥子
太陽の白い光に
立ち尽くした
光の子は
救いの忘却に
振り向くこともなく
幾度も
忘却を繰り返す
捨てて来た
腐食したものは
跡形もなくなる
土に吸収された腐食したものの
わずかな糸口から
双葉が芽吹き
あの太陽の白い光は
表情を変えて
今度は優しく
そこらあたりの緑を
照らしてゆく
人々は光の子に
期待することを
ゆるされてゆく