ひなた野乃子のブログ

その日その日のつれづれ日記です。竹本祥子、祥で詩を書いています。

光へ (あかしより)

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光へ

                竹本祥子

 

太陽の白い光に

立ち尽くした

光の子は

救いの忘却に

振り向くこともなく

幾度も

忘却を繰り返す

 

捨てて来た

腐食したものは

跡形もなくなる

土に吸収された腐食したものの

わずかな糸口から

双葉が芽吹き

あの太陽の白い光は

表情を変えて

 

今度は優しく

そこらあたりの緑を

照らしてゆく

人々は光の子に

期待することを

ゆるされてゆく