旅立ち
竹本祥子
無音の中心で
もがいている私に
たたみかけらる日々の常識
塵屑ひとつ動かせない肢体で
空中遊泳すると
かつて見たことのない形相で
鬼達が追ってくる
脱出しなければ
私に値段が付けられ
わたしの量(かさ)がはかられ
一滴の血でさへ抜き取られてゆく
鬼籍に入る前に
現実の日々に
旅立とう
旅立ち
竹本祥子
無音の中心で
もがいている私に
たたみかけらる日々の常識
塵屑ひとつ動かせない肢体で
空中遊泳すると
かつて見たことのない形相で
鬼達が追ってくる
脱出しなければ
私に値段が付けられ
わたしの量(かさ)がはかられ
一滴の血でさへ抜き取られてゆく
鬼籍に入る前に
現実の日々に
旅立とう