ひなた野乃子のブログ

その日その日のつれづれ日記です。竹本祥子、祥で詩を書いています。

神の雨 (あかしより)

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神の雨

                  竹本祥子

どしゃぶりの雨が降るとき

私はいたたまれない

君にどしゃぶりの雨が降っても

君は無頓着な横顔でガムを噛んでいる

その横顔の輪郭が私は嫌いだ

 

眠っても眠っても熟睡できない

見る夢はいつも私は殺人鬼になっている

帰れよ君

 

落ち着くところに落ち着け

私の魂をくれてやる

 

半世紀道端を歩いてきて

その足跡がはかないものである事が悔しいが

千年の出逢いを果たして

祭り棚に礼拝する

神との神聖な交信

どしゃぶりの雨だから