ひなた野乃子のブログ

その日その日のつれづれ日記です。竹本祥子、祥で詩を書いています。

花びらのような (継ぐより)

花びらのような

             竹本祥子

 

沿線の脇に咲いたという花が

花の花びらが

うす桃色に色づいて

茎からたおれて風に飛散してゆく

 

追いかけもしないが いつまでもその飛散してゆく方向を

視点も定まらず 追ってゆくあたし

 

あたしに今まで何があって

あたしにこれから何があるのか

花占いなどしないよ

 

ころころ転がれ 人の生きる道とやら

ころころ転がれ 幸も不幸も

 

次から次へと

ただ一点に今に集中すれば

点が線になる

 

集中もこときれて 点線で生きてゆくことを

選択したあたし

 

飛散してゆく花びらのよう