ひなた野乃子のブログ

その日その日のつれづれ日記です。竹本祥子、祥で詩を書いています。

白い風景 (継ぐより)

白い風景

            竹本祥子

 

すーっと 風が 吹く

片方の頬 を かすっていった

その感触が

むかし 海の中にいたときの 肌ざわりのような

不思議な ひかり

    空気

手を陽にかざし

その ぬくもりを 感じる

 

風が ここちいい

不思議な 感覚

一日中 その風にあたって

   ひかりにさらされて

かつて 見たことのあるはずの 風景が

白い

今は 海の中

白い 風景の中で わたしは 息をしている