ひなた野乃子のブログ

その日その日のつれづれ日記です。竹本祥子、祥で詩を書いています。

生命線 (あかしより)

生命線 生命線 竹本祥子 アンシンシテイイカラ と君は言った・・・・・・ ここに あざとい老婆がいる うみを千越え やまを千越え 君なんて 君なんて ああ 我 苦しむことなかれ ああ 汝 哀れむことなかれ そう言って 君はこづかいを方々に やすらかに眠れ と…

ひとつの宇宙から (あかしより)

宇宙 ひとつの宇宙から 竹本祥子 こわれてゆく形が 今ここに在る こわれるとか こわれないとか 孝行したいとか すなわち 自分を守りたいから 欲がぐるぐるまわる 座を安定させたなら これらのものから 逸脱できるのか 悪いときには きょうだいとも比較する …

曇天 (あかしより)

雲 曇天 竹本祥子 昨日味わった屈辱を明日には忘れ じつは屈辱を味わったのはわたしの合わせ鏡 合わせ鏡を打ち砕いて その破片を君に 君に幾度も突きつける 残酷な女だわたし らっぱが鳴って夕暮れになったから 大八車をひこう 下駄をつっかけて 石ころ蹴っ…

化粧 (あかしより)

化粧 化粧 竹本祥子 お化粧をしよう 鏡の前に座り 洗った顔を映して 両手で頬をポンと叩いて 化粧の始まり ぬってかいてぬってブラッシュして 口紅をひいて あたしは最後に眉をかく 外は曇っている 今は夕方 なのに化粧をした 別に心が重いわけではない いや…

くつ

くつ 昨日の日曜日は、今日同様 梅雨の晴れ間でした。 二足の靴を洗いました。 いつまでも 大切に 使おう。 お気に入りの 一足です。

あかし

あかし あかし 竹本祥子 暴風雨のなか 一点の光が こころの中で 匂いたつ 闇と光とが せめぎあうけれど ひとりよがりの ねじれた 小さなあたしに さしのべられる 一点の思いで 二足歩行すると 勇気が 湧いてくる 少し眠って 眼がさめるとき 見た夢を 焼き付…

光へ (あかしより)

光 光へ 竹本祥子 太陽の白い光に 立ち尽くした 光の子は 救いの忘却に 振り向くこともなく 幾度も 忘却を繰り返す 捨てて来た 腐食したものは 跡形もなくなる 土に吸収された腐食したものの わずかな糸口から 双葉が芽吹き あの太陽の白い光は 表情を変えて…

無味無臭 (あかしより)

無味無臭 無味無臭 竹本祥子 もう無味無臭 紙一枚の 切れ味で あなたを突き刺して ここぞとばかりに 復讐完了 大の劣等生が 唯一 優等生気分になれるのは 愛の濃度を 確認したとき ただ それだけ 完了だもの

神の雨 (あかしより)

雨 神の雨 竹本祥子 どしゃぶりの雨が降るとき 私はいたたまれない 君にどしゃぶりの雨が降っても 君は無頓着な横顔でガムを噛んでいる その横顔の輪郭が私は嫌いだ 眠っても眠っても熟睡できない 見る夢はいつも私は殺人鬼になっている 帰れよ君 落ち着くと…

旅立ち (あかしより)

時刻 旅立ち 竹本祥子 無音の中心で もがいている私に たたみかけらる日々の常識 塵屑ひとつ動かせない肢体で 空中遊泳すると かつて見たことのない形相で 鬼達が追ってくる 脱出しなければ 私に値段が付けられ わたしの量(かさ)がはかられ 一滴の血でさへ…

許される笑い (あかしより)

スカーフ 許される笑い 竹本祥子 自分が今 どこまで許されているのか 分からない時には不安だ 母に抱きつく 母の頬をつねる わたしは自分の位置を持っているのか わたしは保護され 許されている そういうふうに ゆるく生きてきて 生きていて 気持ちだけは頑…

鍵 (あかしより)

あかし 鍵 竹本祥子 がらんどうの部屋に 月光が射す 淡い光のゆらぎに かたくなったわたしの心は その部屋のどこにも 棲みかを持つことが出来ず 途方にくれたわたしは 鍵をかけ 出てゆく その鍵を天高く放り投げると 天に昇ったまま 二度と落ちてくることは…

空(あかし より)

あかし 空 竹本祥子 中庭で丸くなって体操をしていた 青い空にゆっくり動いてゆく雲 刻一刻 時が過ぎてゆく 時のあいだから射す日差しが息苦しい 次の瞬間への存在への有りようを消したい 自殺を軽蔑する私が 今 この時を殺そうとしている 見上げる虚空に視…

南南西へ

南南西へ 南南西へ 竹本祥子 陽の沈むほうへ 手をかざして 視界を遮断して それでも手の隙間から こぼれてくる 眩しいもの もう忘れたから もう解放されたから 時間に刻み付ける 封印された 名前 その魂から 飛んでゆけ きみよ 沈む太陽と 沈む魂 飛んでゆけ…

無傷

無傷(あかし)から 無傷 竹本祥子 三人でジャンケンして 負けた者はいないのでした 万華鏡を覗いて気がふれた一人は 子を生すことなく老女となり 魔法の水を飲んだ一人は 四人の子を生し童女となったのでした それから老女は正気に戻り 森の扉を開けると 負…

決心

決心 竹本祥子 氷の世界を歩行する ただ一面に真っ白く輝く世界 綺麗とか上品とかつぶやく 自身の願望だから 心からそれらを解き放つのは なかなか難しい 例えば氷が火に変わったら 自身の願望は溶けてなくなるだろうか 氷の世界の自身の更に固い心の中で 固…

灯り

灯り 竹本祥子 ゆらゆらと 藻のようにゆれる つたないこころ 少しずつ 一歩さきを見据えて 歩いてゆこう 人々とのしいては自分との 永久の別れの前に まだ暖めあっていたい 一滴の水をさへ

エコ

エコバッグ 妹から もらった エコバッグです。 重宝しています。 エコバッグ、いくつか あるけれど、 やっぱり 使い勝手のいいものを 使っています。

ぷかぷか

ペンギンカフェ あたい タバコ 吸いません。 可愛い ペンギンカフェ。。

おれんじ

おれんじ

うつわ

うつわ うつわ です。 わたしが 作りました。 手びねりです。 今も、部屋の一角にあり、うつわ としての 用を 果たしています。 お気に入りです。

名刺

名刺 グループホームに 入る前、住んでた家は商店でした。 コカコーラの自販機を置いていたので 業者さんから いただいた 名刺です。 写真は、それの 裏面です。 去年のです。 ひょっとして レアもの?

くぐもる

あかし から くぐもる 竹本祥子 仏壇の隣の 押し入れの 折り戸の裏に 和紙が貼られていない 手抜き仕事 その奥にある 布団の温もり 折り戸の裸木をなぞると 響いてくる 先祖の魂 わたしは ここに居ます 確実に

静かな夜

あかし 今から11年前に 作った 詩集です。 読むたびに 味わいが 出てきます。 もちろん いくらも 拙いところがあって まだまだだなぁ とも思います。 わたしにとって 子供のような 存在です。

五月に

五月に 竹本祥子 枯れてゆく事象がある 芽吹く命がある 繋がりがあって 別離があって 風は強くも弱くも吹く この空間を所有し 群れて生きてゆく 群れから外れても 必ず 何かに 守られているものだから 感謝の気持ちを持って 引き潮のように 去ってゆく どん…

ヴォーグの飾り絵

ヴォーグの飾り絵 この絵は、今から41年前に 従妹から、大学の合格祝いに 貰ったものです。 従妹と 新宿の喫茶店で お茶している時に、そこの壁に あった この絵に 似ていた 絵 を わたしが 気に入ったのを 従妹が 気にかけていてくれて 合格した 暁に この …

ねぇねぇ(姉姉)

ホームメイトから、ねぇねぇ(姉姉)と呼ばれています。 先日、私が、ホームを出ないといけないような状況になった時、 その子が わんわん 泣いてくれました。 出ることは回避されたのですが、こんなに 私の事で泣いて貰った事は 今までに無く、とっても感動…

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自転車

自転車で走る。セリアまで一目散。 300円分の買い物をして、堰を切ったように 走る走る。 明日の訪問看護のため。 フローリングなので、薄めのクッション。 夕焼けだ。 明日は、晴れるかな。

陶器とイヤリング

陶器とイヤリング イヤリングを乗せている陶器は わたしの尊敬する詩人が作った箸置きです。 イヤリングは、某先輩の手作りです。 どちらも お気に入りです。 断捨離されなかったものです。